メダカ飼育でカルキ抜き不要?水道水飼育のリスクと対処法

メダカ飼育
メダカ飼育

今まで、私は水道水をカルキ抜きして飼育水を作っていましたが、
実際はメダカはカルキ入りの水道水で飼育してもへっちゃらだそうです。

B型おやじ

実際に我が家のメダカも、屋外飼育のメダカはカルキ抜きしない水道水で飼育してみました。

おとちゃん
おとちゃん

私は、メダカ飼育初心者です。家庭メダカ飼育レベルです。
魚の飼育はしていたことがありますが、メダカ飼育はまだ2年目です。

水道水そのまま飼育ではメダカは死んでしまうのか?

結論から申し上げますと、水道水では死にません。

めだか友水

今回、お伝えしたいことは、めだかは水道水で死なないということです。

一説には、水道水はカルキ抜きをしてから、水槽にいれるようにと指示されていますが

私は、1年間カルキ抜きをしませんでした。

おび内科・漢方クリニックのブログ

結論から言います。

カルキ抜きしてない水道水で水換えしたら、メダカは・・・

死にませんでした!

意外とビックリな結果です。

はるなメダカ

水道水は危険なものではありませんが、メダカ飼育では水道から出た水をそのまま使うことはあまりお勧めできません。

メダカの飼い方!初心者がメダカ飼育を成功させる方法

カルキ抜きしていない、水道水そのままで飼育してもメダカは死なないという情報は多くありました。

ただし大学の実験結果から、水道水メダカ飼育には、やはりリスクがあることはわかりました。

北海道大学の淡水魚に対する残留塩素の連続通水による毒性試験という論文を参照して説明します。
この試験では、どの程度の塩素濃度で試験に用いられているメダカの半数が亡くなるかという半数致死濃度(LC50)をもとめています。

この試験結果によると、塩素濃度が1.5mg/Lで4時間、0.7mg/Lで8~12時間、0.6mg/Lで12~24時間で半数のメダカが亡くなったというデータになっています。

蛇口から出る水道水の残留塩素濃度は0.1mg/L以上必要だということが水道法という法律で定められており、厚生労働省の「水質管理目標設定項目と目標値」では1mg/L以下となっています。

知らない・分からないを解消する役立つサイト

つまり、あなたがメダカ飼育している地域の水道水の塩素レベルによっては(いつも一定かどうかもわかりません)、メダカが死んでしまう可能性もあるということがわかります。

おとちゃん
おとちゃん

リスクを考えますと、少量の水道水なら問題ないが、
できれば、カルキを抜くのがベストだということですね。

カルキと塩素は同じ?厳密には違う

実は、厳密に言いますと水道水にはカルキは含まれておらず、
メダカ飼育で問題になっているのは、本当はカルキというよりは塩素だったんですね。

イメージ先行的に、「カルキ」という言葉が浸透してしまったんだと思います。

カルキ抜きとは、私たち人が飲めるように調整された水道水に含まれるカルキや、アンモニアと塩素が化合したクロラミン重金属を無害化し、熱帯魚や金魚・メダカが住める水に替えることです。
水道水は塩素(カルキ)で消毒されています。小さな熱帯魚にとって塩素(カルキ)はとても危険な成分で、魚の繊細な粘膜やエラ等を痛めると言われております。

スペクトラム ブランズ ジャパン 株式会社(旧テトラ ジャパン株式会社)

塩素とカルキはあくまで別物で、
塩素を材料として作られるものがカルキということになります。

プールなどの水にはカルキ(次亜塩素酸カルシウム)が溶かされています。カルキには塩素が含まれていますので、
プールの水が塩素臭いと言われるのはこのせいだったんですね。

実は水道水に含まれているものはカルキではないんです。
では水道水に含まれているものはなんでしょうか。
そのことについて見ていきましょう。

カルキとは次亜塩素酸カルシウムのことですが、
水道水に含まれているのは次亜塩素酸ナトリウムといわれるものだったんです。

ですので主に水道水で殺菌・消毒として使用されているものは、
カルキ(次亜塩素酸カルシウム)ではなく次亜塩素酸ナトリウムになります。

次亜塩素酸カルシウムはカルキと呼ばれていますが、
次亜塩素酸ナトリウムはカルキではありません。

次亜塩素酸ナトリウムもカルキ(次亜塩素酸カルシウム)と同様に塩素が使用されています。

ギモン雑学

水道水のカルキ臭の正体は「次亜塩素酸ナトリウム(塩素)」の残留塩素で、実はカルキとは別物です。
カルキの正式名称は「次亜塩素酸カルシウム」と言い、さらし粉とも呼ばれます。
水に溶けると塩素を発生させる性質をもち、主にプールの消毒に使用されています。
昔は水道水にも使われていたところがあるようですが、今ではほとんど使われていません。

この記事では、「次亜塩素酸ナトリウム(塩素)」の俗称として「カルキ」という言葉を使わせていただきます。

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【検証】半分水道水で水替えしてみたがメダカは元気

私は、屋外のメダカは、水替えはフルリセット(全水替え)をしているんですが、
フルリセット自体は、問題ありませんでした。

おとちゃん
おとちゃん

もう何回もフルリセットの水替えをしています。
ただし、水温調節はしています。

水替え時に、

  • 半分はカルキ抜きの汲み置きの水
  • 半分は水道水(カルキ入り)

で水替えしてみました。
汲み置きするよりも、水道水の方が簡単ですからね~。

結果、メダカは全然元気でした。

おとちゃん
おとちゃん

これから、ずっとは同様な水替え方法で試してみたいと思います。

一日たてばカルキも抜けていると思いますが、メダカは一日たった今でも元気です(一匹も死んでいません)。

【検証】半日汲み置きした水道水に放流

カルキ抜きはしていなく、半日だけ汲み置きしていたバケツにメダカを入れましたが、一日たってもメダカは元気でした。

水温合わせは当然行いました。

カルキ入りの水道水でメダカが水替えできたとしても、水温調節のための水道水の汲み置きは必要かもしれません。

【検証】完全に水道水でフルリセット水替えでもメダカは元気でした

私の地域では、メダカ飼育で水道水でのフルリセット水替えでも、全然へっちゃらでした。

ただ、温度合わせのために、メダカをメダカボールに入れ、30分は上の写真のように水温を合わせてから、フルリセットのバケツにメダカを入れます。

考察とまとめ

私の地域の水道事業を調べてみたところ、残留塩素量は0.2mg/Lとのことでした。
メダカには害になる残留塩素ですが、元気なメダカの場合、この程度の残留塩素量ならば弱ったり死んだりしませんでした。

元気な屋外飼育のメダカは、今では水道水フルリセット水替えが基本です。つまりカルキ入りでメダカ飼育しています。
ただし、水換え時に水温の調整は、絶対心がけています。

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