情報はやはり力です。
社内組織では、情報は早く正確に取りこぼしなく伝達したいケースがほとんどだと思いますが、情報に偏りが生れるケースもあります。
社内組織での情報の伝達は、組織の階層構造の作り方にも依存しそうですので、”組織構造”と”情報”のあり方について考えてみました(正解は無いです)。
情報は力!情報とは?
情報を持っている方が情報を持っていない人より優位に立つので、
何故か情報に偏りが生れてしまいます。
情報には、
- 共有した方が良い情報と
- 共有してはダメな情報
があるのでしょうか?
※ 社内の組織内の話なので、社外秘情報についてはここでは考えません。
社内組織で共有した方が良い情報
- 普通はほとんど全部だと思います。
- 共有してはダメな情報の方が少ないと思います。
ただ、たくさん情報が流れてきてしまうと、受け取る側が「これは関係ある情報なのか、関係ない情報なのか」で悩んでしまうので、情報の流れが精査されるのではないかと思います。
社内組織で共有してはダメな情報
本来、社内で極秘情報というのは、ほとんどないのではないでしょうか?無くて良いのではないでしょうか?こういった情報は伝達的にそもそも組織階層に流さないと思います。
- 言うとパニックを与えてしまう情報
- 個人的な情報(組織の上の方だけ流れる情報。途中で伝達が止まる情報)
例えば、俺の会社だと昇格や昇給に関する候補者の情報も、個人的な情報としてあまり公開されません。しかし、俺は公開して欲しいし(上から期待している、期待していない含め)、落ちた受かった等の実力の有り無しも公開して欲しいですけどね。個人的な情報ではありますが、組織の成長に影響する情報だと思います。
共有した方が良い情報の流れ方
- 一括配信型の情報共有
- 組織階層を経由した情報の流れ
の2つパターンがあります。
前者は、部署とか関係なくほとんどの社員に通達したいもので、
後者は、部署とかに関係ある伝えたい人を限定した情報なんだと思います。
問題になるのは、後者ですね。
組織階層を経由した情報の流れ
- 伝達が遅い
- 中間管理職の伝言ゲームで意図がかわって伝わる
- もしくはただの右から左へ
・ただの右から左への場合
中間管理職は間に入るのは不要です。なのに、入ってしまうというよろしくないロスがあります。
これは無駄に業務を増やしていると言えると思います。取りこぼしや、また伝達も遅くなるしやめて欲しいです。
・中間管理職の伝言ゲームで意図が変わって伝わる
これも中間管理職がわざわざ入ってしまうことにより良くない方向になります。
もしも、中間管理職が伝言ゲームの間に入るなら、よりよくなる・生産性が良い何かであるべきです。
もしも、中間管理職が入るなら
- ちゃんと正確に意図を理解し、
- 自分の言葉で語って欲しいし
- 自分が発言する言葉として責任をもって欲しい(伝わったか確認を取るとかも)
です。
よく、上が言うからそうしろという指示をただ伝言ゲーム的に言う中間管理職がいますが、それはまるで意味が無く、生産性も悪いと言えると思います(ただ右から左へと同じ)。
問:やはり中間管理職を経由する意味があるのかわからない?それも多段的に何段も。
情報ヒエラルキーが生れるのは半個人情報と伝達スピード
色々整理すると、情報のヒエラルキーが生まれやすいのは、
- 伝達してはダメな情報と
- 伝達スピードの遅い情報(組織階層を経由した伝言ゲーム情報)
だと思いました。特に前者ですね。
前者の中で、一番情報の偏りを感じるのは、やはり社内政治や昇格昇給に関わる人事情報です。
これの情報をうまく入手するのが、会社の中をうまく泳ぐ鍵かもしれません。
でも、社内政治はともかく、
昇給や昇格についての情報は公開して欲しい!
と思います。
※ 理由は、上の「社内組織で共有してはダメな情報」の水色網掛け部分に書きました。
きっと、
- 上司が推薦したけど推薦者が昇格試験に受からないかもしれないから公言しない(見る目が無い)
から公開しないんじゃないかと思いますが、
「推薦する」「昇格候補者になる」、というのは組織の将来の動きの前兆であり、その「推薦した」「候補になった」という言葉の責任をちゃんと果たすためにも、組織内に公言してもらいたい。
ちゃんと言葉とアクションの責任を感じて欲しいです。
どちらにしても中間管理職の人は、発言や行動・意志表示にちゃんと責任もって欲しいですね(ただ上が言うからじゃなく)。
【参考】情報は一人占めしたくなるもの→個人に利益があるから(既得権益)
情報は力と言いましたが、これは社内伝達する情報だけではありません。
例えば、技術者が自らの仕事で得た情報なんかでもそうです。
仕事で得た情報なので、仕事の組織に還元し共有しチームとして強くなれるのがベストなのですが、
何故か、人に教えず、情報を独り占めしている人が多いです。
考えられる理由は
- 人に教えたり共有するのが時間が無く面倒
- 自分だけ知っていて優位に立ちたい(周りが困ったときに初めてヒーロー的に助けたい)
- 自分の仕事をチームの他の人にとられたくないための囲い込み
どちらにしても、個が優先されてしまっている状況で、よろしくないんですよね・・・。
個の「自分のため」意識が「組織のため」に変わらない限り、改善が難しいですね。
何故か本来そうあって欲しくない年輩の人に良くみられる既得権益問題だと思います・・・。
社内で歳が行くほど、自分だけ楽しようと腐っていく感じに思えます。
社内の組織の階層化構造(事業部>部>課)
一般的に、社内の組織は
本部>事業部>部(室)>課
とか、あると思います。
組織名として存在しているのはこれくらいだと思いますが、実際は名前がないけど”階層”が存在しているかもしません。
- 組織階層を経由した情報の流れや
- 情報ヒエラルキーや
- 承認印鑑リレー
は、この階層を経由することがほとんどです。
なんで、組織階層があるのでしょうか?組織階層があると良いことは一体何なのでしょうか?
※ ”階層”の深さの話です。管理者が管理出来る人数に限界があり横に分裂するのは別です。また偉くない俺の見解です。
偉い人(組織ヒエラルキーのトップ)にとってのメリット・デメリット
メリット
- ポストを簡単に増やせ、与えられる
- 上がってくる情報がフィルタされ重要な情報のみになる(数)
- 上がってくる情報が洗練される(質。自分がチェックしなくても良い)
- 伝える人(=聞き返してくる人・相手する人)が少なくて済む
デメリット
- 伝えたい情報が早く末端まで正確に伝わらない
- 不正確な情報が上がってくる
現場の人(組織ヒエラルキーの底辺)のメリット・デメリット
メリット
- 特にない(しいて言えば、ちょっと偉い人相手なので気にせず言える)
デメリット
- 上に伝えたい情報が不正確に屈折される
- 上に伝わるまでに時間がかかる(伝言リレー)
両者のデメリットは、中間管理職の伝言リレーにある
伝言リレーは、階層構造が深まるほど、危険性を増すので、俺は階層構造が深いのはメリットはないと思う。この伝言リレーは、例えば印鑑リレーもそうです。
ただ、階層構造を深くすることで、偉い人は楽が出来るしメリットも増えるので、階層化される事情も分からなくはないし、正直、偉い人が本当に管理以外の別の事に時間を割いた方が組織メリットが高いのならば、この構造も理解できる。
逆に、ただの管理しかやっていない中間管理職には、その”管理”の仕事すらやらなくなるので、よろしくない構造と思います。
- 上から怒られれば下に怒り
- 下から文句を言われれば上にお伺いを立てる
【私事】中間管理職になりたくなくなった理由
一般人的な年功序列でなった中間管理者のスキルをみていると、「社内でしか生きられないスキル」「社内政治なスキル」のように思え、俺は管理職になりたくなくなりました。
そもそも、
- 高齢化によるポスト詰まりを起こしてさらなる階層をなしてまで必要があるのか?と。
- その階層(例えば社内責任の所在を不明確にする印鑑リレー)を増やすことはビジネス的にお客さんにとってどんな嬉しいことがあるのか?と。
思っています。
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