ザルビア(サルビニア ククラータ)は、南米原産の浮草で、メダカ飼育にも最適です。
そんな寒さに弱いザルビアを越冬させるには、室内に移動させるのが良いです。
実際に、室内で越冬した場合と屋外で越冬した場合の比較を説明します。
インド~西オーストラリア、東南アジアと広範囲に分布します。サルビニア・ククラータはライトグリーンの葉が美しい浮草で、光量が強いと葉を巻くように生長します。
超水草図鑑
サルビニアの和名は「オオサンショウモ」といいます。
真冬の室内サルビニア
上の写真は、アカハライモリと一緒に育てている室内環境です。
2週間に一回くらい水換えをしていて、光源は弱いですが、10時間くらいつけています。
上の写真は、ミナミヌマエビと一緒に育てている室内環境です。
水換えはほとんどしていなく、ミナミヌマエビに餌も上げていません、光源は弱いですが、10時間くらいつけています。
一時、強い光源をあてていたためか、ちょっとコケがついているような気もしないでもないです。綺麗な緑色ではないですが、根っこが長く強そうです。
この2環境で冬越しを試みました。
【結果】室内で越冬が出来た!
冬に室内へサルビニアを移動させることにより、無事越冬ができました。
上の写真が越冬した4月のサルビニアです。
もう1環境も無事越冬できましたが、不思議な違いがありました。
LEDライトによって葉っぱの緑色が異なった
白色ライト系のLEDライト
白色ライト系のLEDライト(テトラLEDミニエコライト)で育てたサルビニアは、
葉っぱの色が緑みどりしたまま、冬越しできました。
なぜか、1割くらいのサルビニアは黒く苔まみれになってしまいますが、それでも大部分は緑のまま冬越ししました。
同居している生体は、アカハライモリです。
春先になると、浮草でいっぱいになりました。
サルビニアにとって、良い飼育環境のようです。
自然な光を再現したLEDライト
一方、上の自然な光を再現したLEDライト(コトブキのエコスポットフリー21)では、
サルビニアは、冬越しできましたが、葉っぱの色はくすんだ緑になりました。
同居している生体は、ミナミヌマエビです。
葉っぱの緑色は栄養素の違いか実験
光の色の違いなのか、栄養素の違いなのか、2種類の切り分けをするために、
くすんだ緑のザルビアにハイポネックスを入れてみました。
一週間たった結果、あまり葉っぱの色に変化はありませんでした。
目的外で藻の色は、明らかに緑になったんですけどね。
つまり、葉っぱの色の違いは、光の色の違いなんだと仮説を立てています。
白色光でも強い光はNGだった
白色光でも強めのルーメンを長時間当てたら、
緑みどりにはならず、葉っぱの周りが茶色くなり始めていました。
強すぎる光でも、良くないようです。
ついでに、この環境でミナミヌマエビの産卵をさせようとしたけど、失敗しました。
2匹抱卵したミナミヌマエビを入れたんですが、卵を落としてしまっているようでした。
ミナミヌマエビにも、あまり良い環境ではないようです。
ヤマトヌマエビと一緒に飼育すると水草が食べられる
サルビニアとヤマトヌマエビを一緒に飼育したところ、
ヤマトヌマエビに、サルビニアの葉っぱが食べられました。
ヤマトヌマエビの食欲は、ミナミヌマエビの比にはならないですね。
【参考】夏の日当たりのよい屋外環境下
サルビニアは日当たりが良すぎても、上の写真のように緑みどりしませんでした。
屋外環境の午前中が直射日光があたり、午後(2時くらい)に日陰になる環境です。
真冬の屋外サルビニア
こちらが屋外で育てているサルビニアです。
ベアタンクのメダカ水槽に入れています。冬なので水換えをしていません。
私の地域は、冬は雪も降らず比較的暖かい地域なのでか、
一見枯れているように見えるサルビニアも、ちょっと緑も残っている状態です。
春に状態をまた報告します。
荒木田土疑惑
冬の屋外でも「荒木田土」を使用すると、サルビニアは元気よく育つという情報もありましたので、
今度、試してみたいと思っています。
環境なのかもしれませんが、サルビニア・ククラータは屋外で育成する場合、大磯とかベアタンクだと、大きくきれいに育つことはなく、小さく今にもボロボロに崩れそうな状態で育ち、形も小さくサルビニア・ククラータって気が付かないくらいの状態です。
ただ、唯一、荒木田土を敷いている水槽だけは例外で、ガラス水槽を屋外に設置して、荒木田土を敷き詰めているのですが、この環境で浮かべているサルビニア・ククラータの場合は、冬でもドンドン綺麗に大きく成長をしていて、増えすぎて困る状態です。
ミナミヌマエビ飼育研究所
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